親友のあの子が、学校の教祖になった。
彼女の囁きは、14歳の心に忍び込む──
「新しい自分になれるおまじない、教えてあげる」
あの頃の傷痕がひりひりと痛む、青春の復讐劇。
たったひとつの〈おまじない〉が学校を狂わせていく
カミサマにお祈りすれば、きみの願いは叶うよ──
掃除当番で放課後の旧校舎に集められた「底辺」の生徒たち。
「強者」によって支配される校内には、彼らの居場所はなかった。
いつも誰かに怯えている彼らだったが、一人の少女の出現によって変わっていく。
少女の教えてくれた〈おまじない〉をすれば、「なりたい自分になれる」と信じて。
しかし、それは復讐劇のはじまりだった。
やがて〈おまじない〉は全校生徒を浸食し、学校は静かに壊れていく……。