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連鶴
レンヅル
著者名 梶 よう子
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ISBNコード 9784396634711
判型/頁 四六判ハード/392頁
価格 1,980円(税込)
発売日 2015/07/24

捨てるか、殉じるか――
日の本の行方が見えぬ。
己の行き先さえわからぬ。

親藩・桑名(くわな)藩士として身命を賭(と)す兄と
商家の婿養子(むこようし)となった弟。
幕末維新の激動は、2人に何を問い、いかなる明日を見せるのか?

兄は弟に思いを込めて、2羽が連なった鶴を折った。
1枚の紙から2羽から100羽近くまで、49通りもの折り方がある繋(つな)がった千羽鶴“連鶴”。桑名(くわな)藩に伝わるその折り鶴は女子の遊びではなかった。大政奉還から王政復古へと向かう幕末の動乱の中、親藩・桑名藩士として最後まで生きる道を選んだ速見丈太郎(はやみじょうたろう)は、商家の婿養子(むこようし)となり「藩を捨ててくれ」と言い残して消えた弟・栄之助(えいのすけ)に思いを込めて、久方ぶりに連鶴を折った。信じる道が異なろうとも、我らは兄と弟なのだと――。