メイド・イン・ジャパン“ローカル”を引っ提げて、
出るぜ、世界へ! 示せ、ニッポンの底力!
地方だからこそ、できることがある。
「老人を集めて、豊かな老後と地方再生を」
逆転の発想で大反響を呼んだ『プラチナタウン』刊行から7年。
その構想は、現実に国が掲げる地方創生の切り札となった。
そして今、この物語はネクストビジョンを示す!
プラチナタウン誘致から7年、
財政再建を果たした
緑原町(みどりはらちょう)には
新たな難問が……
日本初の、豊かな老後がコンセプトの巨大安住型老人施設「プラチナタウン」を誘致、財政破綻(はたん)寸前からV字回復した緑原町。Uターンする人々も増え、町は活気を取り戻していた。しかし立役者で、元四井(よつい)商事の町長・山崎鉄郎(やまさきてつろう)は、忍び寄る危機に気がついていた。――高齢者人口も減少に転じる将来、この町はどうなる? もう一つの主要産業・農畜産業は、TPPや従事者の高齢化と後継者不足という難問を抱えたままなのだ。産業振興課課長の工藤登美子(くどうとみこ)を相棒に、山崎の商社マンの血が騒ぎ出す!