戦中戦後に消えた莫大な資産。
遺(のこ)された暗号。
闇に蠢(うごめ)くのは、GHQ、日銀、
日本金銀運営会、亜細亜(アジア)産業、
そしてフリーメイソン――
30兆円の金塊。
『下山事件 最後の証言』で
読書界の度肝(どぎも)を抜いた著者が放つ
興奮の痛快ミステリー!!
解読せよ。真実はそこにある――
東京大学で特任教授を務める歴史作家・浅野迦羅守(あさのがらむ)を訪ねてきた美女・小笠原伊万里(おがさわらいまり)。何者かに殺害された彼女の父が、祖父から預かっていた謎の地図と暗号文を解読してほしいと言う。彼女の祖父が戦後史の闇に君臨した亜細亜(アジア)産業とGHQ、そしてフリーメイソンに繋(つな)がる人物だったことが判明した時、戦時中“金属類回収令”によって集められ、消えた膨大な金塊の存在が浮上した! 迦羅守は数学の天才“ギャンブラー”と元CIAのエージェント南部正宗(なんぶまさむね)の協力を得て、その行方を追うが……。