元傭兵（ようへい）の立て籠（こ）もりと爆破事件が同時発生。
違和感を嗅（か）ぎ取った入間祐希（イルマユウキ）は追走を開始するが……
現場に犯人が残した唯一の痕跡
――《ex》を追え！

圧倒的なスピート感とバトルシーンで贈る、著者渾身作！

1000ccのデュアルパーパス・バイクを駆る捜査班の紅一点。
標的に喰らいついたら放さない女刑事
――――――――――その名はイルマ。
大学の物理学研究室で発生した爆破事件の現場に急行していた警視庁捜査一課の入間祐希は、同じ管内で発生した大手電気通信企業の超高層ビル立て籠もり現場に行き先を変更した。犯人は元傭兵の斉東克也（さいとうかつや）、手製の武器で武装し5名を惨殺していた。イルマも斉東の攻撃に遭い負傷するが、身柄確保に成功。しかし、イルマは同時に発生した二つの事件の関連を疑う。直後、科学系出版社の編集部で第二の爆発が。犯人に繋（つな）がる唯一の手掛かりは、爆発物の送り状の末尾に記された《ex》という文字のみ。“狼のような”イルマだけが犯人の足跡（あしあと）を嗅ぎ取り、追走を開始するが……。