戦後、日銀の金庫から消えた
20万カラットのダイヤを追え!
昭和史最大の謎を解明した
『下山事件 最後の証言』の著者が放つ、
痛快エンターテインメント!
政府通達〈十九機第二三五一号〉――
“ダイヤモンド買い上げ実施に関する件”
戦時中、軍需省の要請により立法化され、それに基づき皇室からも供出されたダイヤモンドがあった。その量、32万カラット。戦後は日銀に保管されていたが、その内20万カラットが占領のどさくさの中に消失。GHQのアメリカ軍将校が盗み出したとも、日本の政権運用資金に使われたとも言われていた。東大教授にして歴史作家・浅野迦羅守(あさのがらむ)は、戦後の特務機関・亜細亜(アジア)産業に勤めていた曽祖父たちから、消えたダイヤの在(あ)り処(か)を示す暗号文の遺言書を託された。しかし、捜索を開始するや何者かからの脅迫を受け、やがて敵の襲撃が……。