麻布の呪われた立地のビルを最注目ビルに!
商売人として最後の闘いを挑んだ男の常識破りの秘策とは?
築地の社長衆に命を救われた外食チェーンの経営者が、
効率優先の閉塞日本に義理と人情でカツをいれる!
働きがい改革・地方創生のヒントが満載の熱きビジネス小説!
商売人にとって悪名高い立地で、新規事業は起こせるのか!?
大手外食チェーンのオーナー社長・梅森大介は、築地の仲卸「桶増」社長から中古ビルを
購入した。麻布の一等地だが裏通りに面し、飲食店は死屍累々の立地だった。そんな悪所
を引き受けたのは、かつて銀行に騙され死を覚悟した梅森を、資金援助で救ってくれた社
長の大恩に報いるため。とはいえ買ったからには、ここで商売を成功させたい。全社員にアイ
ディアを募るが、しかし反応は皆無だった。次第に梅森の無謀を咎める声も出始めたそんな
折、ビルを丸ごと貸してほしいという人物が現われ、梅森の夢もここまでかと思われたが……。