キッチンカーで北へ南へ、
調理屋佳代の、集大成の旅!
会いに行こう。味の思い出でつながっている、
なつかしいあの人に。
コロナ禍で、みんな苦しい。
でも、おいしい料理は人をきっと笑顔にさせる。
「食事って、生きる糧だけじゃなく、心の糧でもあるものね。」
厨房車に手書きの木札一枚下げて、日本全国ふらりふらりと、
異動調理屋“佳代のキッチン”を営む佳代。
ところが新型コロナウイルスの蔓延で、営業停止を余儀なくされた。
そんな折、佳代は函館の食堂「自由海亭」閉店の報を耳にする。
調理屋名物“魚介めし”に深いゆかりがある食堂だ。
佳代が探し続けている両親との懸け橋になってくれた恩もある。
居ても立ってもいられなくなった佳代は、厨房車に飛び乗って函館へ。
こうして、コロナに喘ぐ人々を訪ねる、佳代の長い旅が始まったーー。