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ナチス・ドイツ兵とフランス人との間に生まれて
ボッシュの子
ボッシュノコ
著者名 著/ジョジアーヌ・クリュゲール 訳/小沢君江
在庫なし

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ISBNコード 9784396650391
判型/頁 四六判ソフト/200頁
価格 1,430円(税込)
発売日 2007/06/12

鹿島 茂氏 推薦!
――これは現代版『レ・ミゼラブル』である。
“ボッシュ〈ドイツ野郎〉”の子として蔑(さげす)まれながら戦後を生き抜いた
一人の女性が語るフランス戦後史の真実!

ドイツ人兵士とフランス人女性の間に生まれたという事実。それは、沈黙によって隠蔽(いんぺい)され、耐えがたい精神的苦悩となって、生涯つきまとってきた。その事実は今日、しゃぼん玉が弾(はじ)けるように、白日のもとに炸裂しようとしている。恐怖でしかなかった世界大戦のなかにも恋の物語があったのだ。その証拠が、今日生きているわたしたち20万人である。
―――――あとがきより

<現代版『レ・ミゼラブル』の物語――鹿島 茂>
フランス人にとって、ナチス占領時代は忌(い)まわしい古傷のようなものだ。 できるなら忘れてしまいたい。だが、古傷は痛み、時に出血する。 その血に当たるのが「ボッシュ(ドイツ野郎)の子」として蔑まれながら 戦後を生き抜いた20万人の子供たちだ。「ボッシュの子」の一人が語るフランス戦後史は、現代版『レ・ミゼラブル』として読むことができる。 20世紀のコゼットに、はたして幸せは来るのだろうか?