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原勝郎博士の「日本通史」
ハラカツロウハクシノニホンツウシ
著者名 原 勝郎/中山 理/渡部昇一

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ISBNコード 9784396650513
判型/頁 四六判ハード/496頁
価格 2,530円(税込)
発売日 2014/03/27

1920年、外国人向けに英文で書かれた
歴史的名著、初の邦訳

日本人こそ読んでおきたい
最小限で必要十分な教養としての日本史

日本の正しい歴史を世界に発信するという大プロジェクト
第一次大戦当時、世界の日本を見る目は、警戒感と悪意に富んだものへと急激に変わりつつあった。そこで、当時の政財界、学界を代表する有志が、日本の正しい歴史を世界に発信する書籍の刊行を計画し、その著者に選ばれたのが、西洋と日本の両方に通じ、当時の日本を代表する歴史学者である原勝郎だった。本書は、一代の碩学が古代から近代までの日本通史を、英文で一気に書き下ろしたことに最大の特色がある。もともと外国人向けであるので、日本史の基礎知識が乏しい人にもわかりやすく、100年近くたった今日でも、その価値を失っていない。

100年近く前の本書が価値を失わない理由/渡部昇一
今から九十数年前に出た日本史の本が、その価値を失っていないのは驚くべきことである。その理由の第一は、欧米人でも、アジア人でも、日本の通史を知っている人がほとんどいないという状況は、九十数年前と変わっていないことである。それどころか、むしろ誤解の度がひどくなっているのではないか。
第二は、古今を通じて、原勝郎のごとく日本史にもヨーロッパ史にも通じた学者はいないということである。歴史でも専門の分化が進行するにつれて、通史そのものを書ける学者がいなくなってしまったように見える。通史の仕事はワンマン・プレイでないといけない。その点、原のような学者は、天が日本史を書くために日本に特に下し給(たも)うたような学者であった。いろいろ異論は立てることはできても、この本に代わるようなものは、なかなか出現しないであろう。