バグダッド空爆!
隣の大統領宮殿が目標である! 目の前に閃光が走る。間髪をおかず「ドーン」。同時に熱風が襲ってきた。衝撃波である。こんな熱いものか…、衝撃波というよりモロ爆風である。熱い、しかも強烈である。(「大統領宮殿、炎上す」より)
いったい、この戦いは何やったんやろう?
あの砂漠の国からは、いずれアメリカさんも手を引かざるをえんであろう。それがどんな事態を招くかは棚上げにして……。そうなったら、いったい、この戦いは何やったのやろう。国籍を問わず、積み上げられた屍の山に、どんな意味があるというのであろう。それは、この本を読んでもわかりません。書いた私にもわからんのだから……。ここに記すのは、あの時、バクダッドで何が起きていたか、それらに不肖・宮嶋がどう対処したか、それだけです。
(まえがきより)