忘れない、彼と出会った19の夏
新装丁で復活!!
(本書は1999年に宝島社から「3Dマテリアル」として発売されたものと同じ作品を収録しています。)
「天使の回廊」
今の何かが変わるなら、なんだってよかった――あの頃、何もかもが嫌だった。無意味にはしゃぐのも、友達のふりをするのも、汗ばむ季節も、すれ違う香水の匂いも、自分が認めない奴らと自分が同じだってことも、すべて嫌!! 受験に失敗して家を出たエマのギリギリの恋愛を描く。
「3Dマテリアル」
「んじゃさ、俺に処女ちょうだい」と言った英一。こいつ、バカだ、と思った私。恋に落ちるなんて考えもしなかった。でも、私は初めて肌のあたたかさを知り、恋する苦しさを経験したんだ…鈴の切ない初恋を描く佳作!!