初期手塚マンガの名作の2つの結末を読む
地球に接近して大災害をもたらした惑星ディモン。探検に向かったロックと大助はそのままディモンに取り残されてしまう。そこは、ねんど人間・ルボルームと鳥人・エプームが住む星だった。文明と戦争、異文化同士の接触とディスコミュニケーション、という手塚治虫が生涯かかって追い続けたテーマが色濃く出た作品として知られているが、連載版では全く違う結末になっていた。過去にアマチュアの手で自費出版復刻されたことはあったが、今回が初の完全復刻となる。ほかに、同時期に『少年クラブ』に発表された短編『火山島少年』『摩天楼小僧』『まぼろしの円盤』『フォード32年型』『ロックと13の秘密』をあわせて復刻。
【編集者からのおすすめ情報】
単行本版の復刻には、コダマプレスが発行した「ダイヤモンドコミック」版を使用。新書版単行本黎明期の雰囲気を再現する。