認知症患者の「困った症状」への対応法を、実際のケースから具体的に解説。
認知症患者ケアの向上、認知症ケア加算の導入をうまく進めるためのポイントがよくわかる。
おもな内容
■認知症のBPSDって何? どう対応する?
・BPSDの基本/予防、アセスメント法/治療方針/看護成功のポイント/せん妄と認知症の区別、せん妄の看護
■BPSDをもつ認知症患者「こんなときどうする?」
成功看護のためのQ&A
BPSDの原因は薬剤だと判断したけど、病院には認知症専門医がいない。看護師は主治医をどう説得すればいい?
心不全治療で入院してきた軽度認知症高齢者が不穏状態に。
点滴を勝手に抜いてしまう。
治療のための酸素吸入を拒否。
創部を処置しようとしたら、患者の怒りが爆発しガーゼを剥がしてしまう。
家に帰りたいと何度も訴え、廊下を歩き回る。
「トイレ、トイレ」と何度もくり返し訴える。
術後に手がかかることが考えられるが予防できる対処法は?
ICUから一般病棟に移られたが、「私は看護師に殺される」と叫び、治療を拒否。
夜間動き眠っていない。
経鼻チューブを抜き、「食べたい」と訴える。
歯磨きを行おうとするが口を開けず拒否。
入浴の際に、服を脱ぐのを嫌がり大声を出す。
看護師が薬を飲ませていたが、退院に向け自己管理を促したい。
暴言を受けた看護師が辞めたいと相談してきた。
BPSDが激しく、薬剤投与したが1日中寝ている。手はかからないが不安。
つじつまの合わない返事や沈黙でコミュニケーションがとれない。
見ていられずつい全介助してしまう。
病棟でも認知症にやさしい環境整備をしたい。
入院により介護度が重くなり、家族は引き取ろうとしない。
在宅支援を勧めたいが、認知症高齢者の利用できる社会資源を知らない。
認知症看護はこりごりだと病棟看護師が疲弊してしまっている。
資料 認知症ケアのアウトカム評価票