●患者さんの負担が少なく、病態をその場で可視化できるエコー機器は、近年、小型化や画質の向上など大きく進化し、病院でも在宅においても使いやすくなってきました。
●血圧計や聴診器のようにエコーを使いこなせるようになれば、より正確な看護アセスメントができるようになります。
●エコーの基礎知識、画像の見かた取りかたを、さまざまな臨床シーン別にわかりやすく解説しました。
はじめに
■第 6 のフィジカルアセスメント−それは可視化:看護師が聴診器のようにエコーを使う
■今、エコーがこれだけ注目され、エコーが看護領域に必要な理由
■「Point-of-Care 超音波」(POCUS)が進化させる医療と医療連携:医師、看護師そして患者さんをつなぐ病態の可視化
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1 エコーの基礎知識
■ 超音波検査の原理
■ エコー画像解釈上のピットフォール:アーチファクトを中心に
■ CT・X 線画像との違いと適応
■ カラードプラ法の画像の読み方
■ エコー検査の装置とプローブの種類
■ 撮影の手順
■ エコー画像の見かた
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2 療養生活上必要となる症状評価のためのエコー
■ 排尿の評価
■ 嚥下の評価
■ 便秘の評価
■ 褥瘡の評価
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3 カテーテルの留置・確認のためのエコー
■ 末梢静脈カテーテル穿刺・留置確認
■ PICC(末梢静脈挿入中心静脈カテーテル)の挿入確認
■ 経鼻胃管の留置確認
■ シャントの管理
■ 末梢神経ブロックカテーテルの確認
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4 病態観察のためのエコー
■ リンパ浮腫の観察
■ DVT(深部静脈血栓症)の確認
■ 胸水・腹水の確認
■ 心機能の確認:心エコー
■ 換気等の確認:肺エコー