十代目松本幸四郎丈の“芸と人”が詰まった襲名記念本
2018年1月の歌舞伎座公演を皮切りに行われている「高麗屋三代」の襲名披露において、七代目市川染五郎丈が父の名跡・十代目松本幸四郎を襲名。その襲名を記念した一冊。幸四郎丈が五歳の時に出演した大河ドラマ、六歳の時に金太郎の名で踏んだ初舞台から、染五郎として出演した最後の舞台、そして2018年1、2月の襲名披露の舞台まで――。数々の挑戦を陰で支え、ともに新しい舞台をつくってきた鈴木英一氏が本人のインタビューを織り交ぜながら、襲名までの軌跡を辿る。“乱歩歌舞伎”や“阿弖流為”の誕生秘話、幸四郎丈の素顔など、著者だけが知る姿が臨場感をもって綴られている。篠山紀信氏撮影の襲名披露狂言や、染五郎時代の舞台写真も多数収載。