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日本の近代 猪瀬直樹著作集
日本の近代 猪瀬直樹著作集12 黒船の世紀 / 第12巻
ニッポンノキンダイイノセナオキチョサクシュウ12クロフネノセイキ / 第12巻
著者名 編集委員/関川夏央、鹿島 茂、船曳建夫、大岡 玲・作/猪瀬直樹

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ISBNコード 4093942420
判型/頁 4−6/402頁
定価 1,430円(税込)
発売日 2002/10/30

日本人は外圧(ガイアツ)の中で何を考えてきたか

日露戦争の勝利は日米開戦の序章でもあった。太平洋を挟んでの対抗意識が芽生え、両国で数々の「日米未来戦記」が発表されている。現実的な戦力分析によるシミュレーション、自国の堕落を憂いながら奮起を促す精神論からSF的発想のドラマティックなものまで、日本人の精神に多大な影響を与えている。中でもヨーロッパまで出向き、第一次世界大戦の戦禍を目の当たりにした水野広徳の『次の一戦』は、きわめて的確な内容で、開戦の無謀さを警告するものであったが、開戦=勝利への期待から、重視されなかった。軍部の独走だけがクローズアップされるが、国民の間にこそ、戦争を望む気運があったのではとの示唆は、日本人の精神史を辿る上でも興味深い。



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